【 競馬学 】

関東馬なぜ弱い


近年の関東馬

近年の関東馬の成績不振ぶりには目を覆いたくなる。G1クラスのレ−スでは出走資格を持っている馬が少ない。関西馬が圧倒している。何故だろうと考えこんでしまうのであるが、過去に労働組合による「ストライキ」があり有力な馬達が大変な被害をこうむつたことがあり、その影響がいまだに尾をひいているのかなと思っている。
競争馬の活躍で得た金で生計を維持している人達が「馬」の状態を考慮せず労使協定とかで、厩舎の全休日とかなんとかいって自分たちのご都合主義を貫いて結果として活躍できそうな馬が関西の厩舎に預託されているのではないかとおもわれる。   

労使関係と馬の運動量


 かって、美浦の調教師が立地・施設について批判をしたことがあっが、関東は労使の関係で馬の運動の絶対量が少ないのではないでしょうか。公営の施設で調教された馬が中央のG2で好戦し、勝ってもいる。これをどう評価すればよいのでしょうか。労働組合との関係重視ではなく、あくまでも、馬が主役であり、馬主あっての競馬ではないでしょうか。預託料が高い、しかし、強い馬が育成できないでは馬主として当然、関西に預託、入厩させてしまいます。このままでは競馬人気は衰退していくのではと懸念しています。

  

メンコイ仔馬にロマンはあるか?

       くにを出てから幾月ぞ ともに死ぬ気でこの馬と 攻めて進んだ山や河      とった手綱に血が通う    「愛馬進軍歌」に歌われているように、戦争という極限状況の中で、人馬の間に深い絆もあり、戦地の移動や輸送中に衰弱して倒れて捕虜などの食料に回されてしまったり、輸送船が撃沈されて、部隊ともども海のもくずと消えていった馬もいた。
       濡れた仔馬の たてがみを なでりゃ両手に 朝の露 よべばこたえて めんこいぞ オ〜ラ かけていこかよ 丘の道 ハイドウ ハイドウ 丘の道 わらの上から 育ててよ 今じゃ毛並みも 光っている お腹こわすな 風邪引くな オ〜ラ 元気に高く ないてみろ ハイドウ ハイドウ ないてみろ           赤いべべより 大好きな お馬にお話 してやろか 遠い戦地で お仲間が オ〜ラ 手柄立てた お話を ハイドウ ハイドウ お話を         西のお空は 夕焼けに 仔馬帰ろう お家には お前の母さん 待っている オ〜ラ 歌ってやろかよ 山の歌 ハイドウ ハイドウ 山の歌 明日は市場か お別れか 泣いちゃいけない 泣かないぞ 軍馬になって 行く日には オ〜ラ 皆んなで万歳 してやるぞ ハイドウ ハイドウ してやるぞ  戦前、戦中の「馬事思想」、国の意図はあくまで、兵器としての馬の確保をゆるぎないものにするすることだったし、馬をいたわる「愛馬思想」もいつしか軍馬の育成に国民を総動員する掛け声にかわってしまい、軍隊の中では馬は天皇陛下の賜りもので兵卒よりも大事にされた。  何のための馬なのか、こんな時代に「濡れた仔馬のたてがみを・・・」で始まる「めんこい仔馬」を作詞したサトウハチロウはどんな気持ちで詩を作ったのだろうか。一見ほのぼのとした馬との交流を詩っているが、実は、軍馬を供出する国民の決意の「軍歌」である。また「馬の涙」で知られている「アオ」は青鹿毛馬(BROWN)の背に「日の丸」の旗をつけ軍馬として供出、売られて行く「アオ」の悲しい目つきのなかに「涙」をながして家族との別れを察したアオの姿がいまでも語り継がれているのです。
ウルユス嶋穴 記  
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